ある所に「ゆめちゃん」というスリムでおとなしいネコがいたそうな。
「ゆめちゃ~ん」と呼ぶと聞き取れないくらいの小さな声で鳴いて軽やかに飛んで来るそうな。
この家では他にも何匹かいるので、砂と新聞紙の2通りのネコトイレがあるだってよ。

この家のバアちゃんは新聞を読むのが大好きで、毎日読んではちょっと前の新聞をネコのトイレに使うそうな。
ある日のこと「これが今日の新聞、こっちが昨日の、これがトイレ用」と分けて用を思い出して台所へ。
「よっしゃ、トイレも綺麗なのにしたし、今日の新聞でも読もうかな」と座ったとたん、悲劇が起こった!

「アレッ、間違えた!えらいこっちゃー」とネコトイレに突進して行ったら、そこにはちゃっかりゆめちゃんがしゃがんでおったそうな。
「あんた何あわててるん?こっち見るんじゃないわよ」と言う眼とはちあわせ。
「うえ~ん、まだ読んでないやつでやっちゃった~」とへたりこんだバアちゃんは、それから呪文のごとく「○日の新聞、読めんかった(泣)」とブツブツ言ってるそうな。

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