近頃、風に涼しさが混じってきました。
山々も鮮やかに色付き、秋が肌に感じられるようになりました。
この季節になると夜も徐々に長くなり、読書をするには最適な季節です。

という事で、今回は読書の秋、それも蒲郡にフォーカスした調査を実施しました。
蒲郡が舞台の作品から蒲郡出身の作家まで。
この機会に、蒲郡の文学的魅力に触れてみては如何でしょうか?
「え?あの人って蒲郡の人だったの?」
というような驚きがあるかもしれません。

【 蒲郡出身の作家 】

・宮城谷昌光
日本の時代小説・歴史小説作家であり、古代中国の偉人にスポットを当てた作品を得意とする直木賞作家です。
三谷小学校や三谷中学校に通った生粋の蒲郡人でありながら、日本の古代中国史小説にて第一人者と称される程に著名な蒲郡が生んだ文豪です。

・平野啓一郎
作りこんだ壮麗な文体から、現代を舞台にした短編では平易で日常的な文体まで、様々な表現力を有した芥川賞作家です。
蒲郡市で生まれ、1歳まで過ごした後に福岡へ移った、独自の世界観を持った作家です。

・ひろはまかずとし
見る人を暖かな心にさせる作品を多く生み出す葉墨彩画家です。
形原温泉には彼がプロデュースしたカフェもあります。

・佐十
携帯小説家であり、漫画化された作品では、原作として参加しています。
代表作である「戦国人生」は、現在でもMobage(モバゲー)にて連載中。

・歌見誠一
新美南吉に良き友であり、ライバルと称された童謡詩人です。
白秋門下として、童謡の同人誌「チチノキ」に参加されていました。

【 蒲郡出身の漫画家 】

・高信太郎
漫画家、芸能評論家、タレントなど様々な側面を持つ人物であり、一時はビートたけしのブレーンと称された人物です。
4コマ漫画や短編ギャグ漫画の作品を多く発表しています。

・大橋裕之
一見、下書きのような作風であるが、原稿には1ページにつき10分以上はかけており、特徴的なキャラクターの目は、「誰もやってないから描いてる」とのことです。
週刊ビッグコミックスピリッツなど様々な媒体に漫画を掲載しています。

・鵜飼U子
蒲郡の図書館で原画展を開いたり、過去には銀座通りの伊藤書店(現在は営業しておりません)でサイン会を実施したりと、蒲郡に根を張る漫画家です。
4コマ漫画メインの漫画家であり、代表作である「オーイはちべえ」のような生活に身近な作品が多く、現在でも地元のスポーツ紙である「スポーツ蒲郡」に漫画を連載しています。

【 蒲郡が登場する作品 】

・細雪 / 谷崎潤一郎 著
幸薄い女性が見合いの帰りに蒲郡を旅行する描写があります。

・驢馬に乗る妻 / 川端康成 著
蒲郡の温暖な冬の自然を、主人公の妻に対する冷酷な態度と対比しています。

・無事の人 / 山本有三 著
蒲郡の海辺の光景を書き、戦争という過酷な現実に対する感慨を主人公が語っています

・海辺の小さな町 / 宮城谷昌光 著
蒲郡の三谷を舞台にし、大学生の純粋な恋愛を記しています。

・火華 / 菊池寛 著
冒頭で蒲郡の風光の美しさが描かれ、「常磐館(現、海辺の文学記念館)」を舞台に小説が始まります。

・人生劇場 / 尾崎士郎 著
主人公の上京時に汽車の通過駅として、蒲郡の自然を活かした主人公の心情を描写しています。

・宴のあと / 三島由紀夫 著
主人公の新婚旅行先を蒲郡として描いております。

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